まさまさの徒然日誌

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オシャレ男子を目指して日々奮闘している大学生のブログ

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【雑談】#56 旧吹上トンネルに行ったら不可解なことが起こった話

昨日の夜に心霊スポットに行った話で、忘れないうちにブログに書いておこう。

 

(僕は有名な心霊スポットに行ったことがなかったが、地元の心霊スポットに行くと何か不可解なことを感じることがよくある。霊感があるのかただの怖がりなのかわからないが、そういう人なのだと最初に知ってもらってからみて欲しい。)

 

僕は昨日の夜友達と遊んでいて、友達が花火をしたいというからドンキホーテで花火を買った。ちょうどその友達の誕生日だったからみんなでワイワイしたかったのだと思う。

 

夜といっても22時。こんな遅い時間に花火をしたら近所迷惑になるに違いない。だからもっと田舎の方へ行って花火をしようということになった。僕らが住む街は住宅街が多いので、車に乗っていくことにした。

 

僕はひとまず家に帰って出かける準備をして、後から友達4人が車で家まで迎えにきてくれた。時刻は23時を過ぎたところだ。

 

どこに行くのか尋ねてみると、青梅にある吹上トンネルに行くという。都内屈指の心霊スポットだ。そんなところで花火をするとか正気じゃねえ。。車内は洋楽が流れていて、友達2人はノリノリだった。

 

それは深夜0時を過ぎた頃だった。新吹上トンネルを通ったとき、こんな明るいトンネルに幽霊なんて出るのかな?と思った。その時の僕は新吹上トンネルを心霊スポットだと勘違いしていたからだ。

 

だけどこの辺りがやばい雰囲気であることはトンネルを出てからわかった。トンネルを出たあたりから動悸が止まらなくなっていた。たしかに山の中は寒かったが、寒さとは別に体が震えていた。

 

道を進んだ先にある自動販売機の近くで車を止めると、近くに別の車が停まっていて走り屋の男性がいた。ワイワイ系の友達2人は外に出てその男性と会話をし、僕ともう一人の友達は車内で待っていた。

 

車内にいる時もずっと動悸が止まらなかった。何かを喋ろうとしても声が震えてうまく話せなかった。すると隣に座っている友達がこういった。「あの車の中に子供がいるよね?」

 

僕は別の車の車内を見ていないからわからないが、友達曰く子供らしき人が乗っているのが見えたらしい。しかし外に出ていた友達2人に聞いてみても子供なんか乗っていないし、彼一人だと言う。彼の見間違いなのか、まさか幽霊なのか真相はわからなかった。

 

男性に花火ができる場所を教えてもらうと、車をさらに奥へと進めた。しばらくすると自分の動悸がすっと楽になって震えがなくなったのだ。さっきの震えはいったい何だったのだろう。

 

そして車が止められるような広いスペースがあったので、そこで花火をすることにした。外はとても寒くて花火をやるような季節ではないのだが、友達とやる花火は楽しかった。時々道路を鹿が横切るのだが、とても可愛らしかった。

 

10分に一度くらいのペースで走り屋の車が猛スピードで山道を降っている。100キロは超えるスピードだろう。ブウォーンというエンジン音を響かせて一瞬で過ぎ去っていった。

 

本当はそのまま帰りたかったのだが、とうとう心霊スポットに行くことになった。友達が全く怖くないから大丈夫だというが、僕は怖くて帰りたかった。

 

新吹上トンネル近くに車を止めて旧吹上トンネルまで歩いて行った。しばらく歩いていくと、青白いライトで照らされた旧吹上トンネルが見えた。(旧吹上トンネルは30度に曲がる構造をしていて、少し歩かないと奥が見えないようになっている。)

 

トンネルに入ろうとした時だった。トンネルの奥から男女の笑い声みたいなのが微かに聞こえたのだ。さらにトンネルに入って奥の方を見ると、ライトのような明かりが右へ行って消え、人影も見えた。この時点で、奥に2人以上の人間がいないとおかしい状況である。

 

だが、少し歩いていると本物の男性が椅子に座って機材をいじっていた。聞いてみると自称YouTuberらしい。罰ゲームで一人で撮影をしているのだという。

 

ここで異変が起こる。反対側のトンネル出口に近づくにつれて動悸が再び始まったのだ。ちょうどYouTuberがいたあたりだと思う。歩いている時ずっと震えが止まらなかった。

 

(この記事を書いているときに思い出したが、トンネルは彼一人だったのに複数人の笑い声がした理由は不明である。記憶違いで誰かとすれ違った可能性もあるが、車やバイクがないのでおかしい。ライトと人影はYouTuberによるものの可能性もある。)

 

トンネルを抜けると、そこは暗い林道だった。そしてしばらく歩くと動悸がすっと治った。さっきの動悸は何だったのだろう。きっと危ない場所にいると無意識に動悸が激しくなるのかもしれない。

 

その後、山の中に初代の吹上トンネルがあるらしく、獣道を歩いてそのトンネルまで行ってみた。途中斜面が崩れていたり倒木してたりして少し危なかったが、なんとか辿り着いた。トンネルは金属板で封鎖されていたが、人・馬専用道と書いてあったので、おそらく100年以上前のものだと推測できる。

 

山を降って再び林道に戻ってきた。車に戻るために再び旧吹上トンネルを通る必要があるのだが、そこで嫌な音を耳にする。

 

ちょうど4人で林道を歩いているときに、叫び声のような、車のエンジンのような音が微かに遠くから聞こえた。アーーーと言うような音がトンネルとは反対側の誰もいない林道の奥からした。音に気づいたのは僕だけだった。けれどもこの辺りは走り屋が飛ばして走っているし、車のエンジン音である可能性も否めない。きっと気のせいだろうと思うことにした。

 

帰りのトンネルは不思議と動悸がしなかった。トンネルの途中で友達が「ジャン負けで5分間、トンネルの中に一人でいるゲームをしよう」と言い出した。そして言い出しっぺの友達が負けたので、彼は一人でトンネルにとどまっていた。僕ら3人は先にトンネルを抜けて新吹上トンネル付近で待っていた。

 

トンネルの奥からはいろんな車がスピードを出して駆け抜けていった。旧吹上トンネルに残っている彼はLINE通話をしながら5分間待っていた。「幽霊なんかいないし、全く怖くないわ」と言うので余裕のようだ。

 

すると、いきなり彼が急にギャーーと言いながらトンネルを猛ダッシュで駆け降りてきた。どうしたどうした!と思って彼に聞いてみると、奥から叫び声のような車のエンジンのような音が聞こえたのだという。

 

しかしそんなことは絶対にあり得なかった。なぜなら彼が叫び出したとき、新吹上トンネルには車が一台も通っていなかったからだ。しかも彼は僕がトンネルに入る前に聞こえたことと全く同じことを言っている。あの音の正体とはいったい、、

 

複数人の笑い声、叫び声のようなエンジンのような音。。このトンネルで何が起こっていたのかはわからないし知りたくもないが、悲しい出来事があったに違いない。これほどまで不可思議な現象が起こる旧吹上トンネルは都内最恐スポットで間違いないだろう。